仏検2級の受験を終えてから、気晴らしに読み始めた「Cinq Semaines En Ballon」を、きょう読み終えました。
(1) 「Cinq Semaines En Ballon」とは?
「Cinq Semaines En Ballon」というのは、Lectures Cle En Francais Facile シリーズ
このシリーズは、フランス語学習者向けに、有名な文学作品を4つのレベル別に語彙や文法を制限して書き直したグレイディッド・リーダーで、いわば、ペンギン・リーダーズ
今回、わたしが読んだ本は、その中でも、最も易しい Niveau 1 です。原作は、「十五少年漂流記」で有名なジュール・ベルヌの「気球に乗って五週間」です。
各 Niveau ごとの語彙レベルは、こちら
![]() | Cinq Semaines En Ballon 気球に乗って五週間 Niveau 1 |
(2) 挫折のくり返し
実は、わたしは、この本を、多読用の教材にしようと、「完全予想仏検2級」を購入するのと同時に、すでに7月28日の段階で購入していました。
では、なぜ購入から4ヶ月以上も経った、今ごろになって突然、読み始めたのか、というと、ひとつには、仏検が控えていたので、気持ちにゆとりがなかったとういうことがあります。
しかし、正直なところ、まだ読み通すだけの力がなかった、というのが、実情でした。
今でもありありと覚えていますが、夏の暑い盛り、電車に揺られながら、ほんの少し前に本屋で手にしたばかりの「Cinq Semaines En Ballon」を、待ちきれずに紙袋から取り出して、立ったまま読み始め、そして、数分もしないうちに、「Niveau 1 でもまだ無理なのかあ」とがっくり肩を落とし、深いため息をもらしたのでした。
その後も、何度となく、本棚から取り出して挑戦しては挫折する、をくり返してきました。
そうこうするうち、仏検の学習でそれどころではなくなってしまい、ずるずると4ヶ月も経ってしまったのでした。
![]() | 気球に乗って五週間 ジュール ヴェルヌ 集英社 |
(3) 初めての読破体験
ところが、今回、仏検を終えて、今後の学習計画を立てるまでのつなぎにと、再度、挑戦してみると、不思議なことに、初めの1ページ目からすでに、受ける印象が、いつもとちょっと違うのでした。
あれ、いつもより読めるぞ、と自分でも、きつねにつままれたような気分でした。
それでも、しばらくは、どうせそのうち、いつものように壁にぶちあたるのだろう、とおっかなびっくりで読み進めていたのですが、なんと、気がつくと、第1章がなんなく読めてしまったのです。
その時になって初めて、ああ、力がついたんだあ、という喜びが体中からこみ上げてきました。
その後、寝る前の時間を使って、1日に1〜3章のペースで読み進め、結局、4〜5日で全10章を読破することができました。
ほんの50ページほどの薄い本に「読破」などという大げさな言葉は似つかわしくありませんが、曲がりなりにもフランス語の本が一冊まるごと読めたという事実は、わたしに、大きな喜びと自信を与えてくれました。
![]() | 完全予想仏検2級 富田 正二 駿河台出版社 |
(4) なぜ読めるようになったのか?
4ヶ月前にまるで歯が立たなかった本が、なぜ急に読めるようになったのかを、自分なりに分析してみました。
まず、4ヶ月前のわたしの状況というのは、7月28日に「完全予想仏検2級」を購入したことが示すように、3級合格後の1年間のブランクを経て、まさに2級に向けて学習を再開したばかりの状態でした。
その状態から現在まで、わたしが使った教材は、9月28日を最後に例文暗記も中断しているので、実質的には、「完全予想」1本だけです。
ですから、端的に「完全予想」で力がついた、と言っても過言ではないでしょう。
もう少し細かく言うと、考えうる「完全予想」の効果は、次の3点だと思っています。
@ 語彙が増えた
「完全予想」の第1章から3章の知識分野をくり返したことで、語彙力が着実に増したという実感があります。
A 長文に慣れた
「完全予想」の第4章から7章までの全40の長文を読んだこと、さらに、第1章から3章の知識分野に出てくる短文をくり返し読んだことで、フランス語の長文に対する抵抗感が薄れたように思います。
B 自信がついた
「完全予想」の長文問題や、本試験での長文問題で、点が取れるようになったことで、自信がつき、多少、分からないところが出てきても、へこたれずに読み進めようとする馬力がついたように思います。
![]() | La Guerre Des Boutons ボタン戦争 Niveau 1 |
(5) Niveau 1 の難易度
Lectures Cle En Francais Facile シリーズ
@ わたしの肌感覚では、「完全予想仏検2級」の読解問題よりは易しいけれど、仏検2級の本試験の読解問題よりは難しい、といった印象です。
A 語彙レベルについていうと、2週間前に受けた仏検2級の読解問題よりは、知らない単語が多く出てきたように感じました。
B 難しい単語には、その都度、脚注がついています。脚注は、フランス語で書かれているので、ちょうど仏仏辞書を引いたような形になり、いい練習になりました。なお、あくまで、多読用の教材と位置づけているので、辞書は1度も用いませんでした。
C ところどころ、単語の意味が分からなかったり、文章の構造が把握できないために、まるで文意が取れない箇所もありました。しかし、全体的な筋が見えなくなることは1度もなく、十分、ストーリーを楽しむことが出来ました。
D 巻末には、内容が理解できているかどうかを試すクイズが、各章ごとに4〜6個ほど収録されています。それらのクイズに対しては、楽に答えることができました。
E 内容は、ジュール・ベルヌの原書のあらすじを、ごくごく簡単に追ったというもので、「気球に乗って5週間」って、こんな話だったんだ、というのが分かる程度です。中学生のころ読んだ英語の教科書のイメージです。
![]() | Voyage Au Centre De La Terre 地底旅行 Niveau 1 |
(6) 次なる多読教材
次に読みたいと考えているのは、本書と同時に購入した「Voyage Au Centre De La Terre(地底旅行)」と「La Guerre Des Boutons(ボタン戦争)」です。
どちらもLectures Cle En Francais Facile シリーズ
同じ Niveau 1 でも、「地底旅行」が600語なのに対し、「ボタン戦争」は500語となっており、「ボタン戦争」の方が、読みやすくなっています。
しかし、どちらもまだ数ページしか読んでいませんが、不思議なことに、語彙数が多い「地底旅行」の方が、読みやすく感じています。
というより、「ボタン戦争」の方は、4ヶ月前と読みにくさの印象があまり変わらず、無理に読もうとすると、せっかくのいい気分がどこかへ飛んで行ってしまいそうなので、しばらくまた封印しようかと思っているほどです。
そういうわけで、次なる多読教材の第1候補は、今のところ「Voyage Au Centre De La Terre」です。
他にも、「金色の眼の猫」も候補のひとつです。ずいぶん前に購入しているのですが、力が足りず、まだ最後まで読みきれていないのです。
いつか「金色の眼の猫」を日本語訳を見ずに最後まで読めるようになりたい、というのが、フランス語を始めたばかりのころからの、わたしの夢でしたから、こちらも、いずれ読むことになるでしょう。
とにかく、フランス語は、英語と比較してインプットの量が圧倒的に不足しているという自覚があるので、せっかく語彙量もそこそこ増えてきたいま、少しでも多くのフランス語を読んでみたい、とうずうずしています。
と同時に、英語とフランス語の学習バランスをいかにとるか、というのも、悩ましい課題になっています。
英語の方は、目下のところ、せいぜいシドニー・シェルダン
このままでは、英語もフランス語も中途半端なまま、文字通りモワティエになってしまいそうです。
■ Lectures Cle En Francais Facile シリーズを調べる





この記事、とっても参考になりました!
感覚的にすごくよく分かる。
ほんのちょっとでも自分の目より高い位置にあるハードルはとても越えられそうにないと思えるけれど、ちょっぴり背が伸びて、それが目の下にくると、急に越えられるようになるんですね。
ところで、「金色の眼の猫」、わたしもハマりにハマっています〜^^。ペピートの声を聞かないことには一日が始まらないし、マヤちゃんの鼻声を聞かないことには、一日が終わりません。
今日は、ディクテーションに挑戦してみました。毎日親しんで、口をついて出てくるほどにおぼえてしまっているストーリー(最初のほうのみ^^;)のはずなのに、いざ書いてみると、スペルがメチャクチャだったり、冠詞や前置詞が抜けていたりと、もうボロボロ‥。
毎日何度も聴いている金色の眼の猫でこれでは先が思いやられますが、間違えやすいポイントがだいぶ分かってきました。
出来に関わらず、最後までとりあえず一通り書いてみるつもりです。大好きな教材だから、苦になりません。寝るときにはいつも枕元に置いているんですよ。このテキストの存在を教えてくださったmoitieさんには本当に、感謝、感謝です。
「金色の眼の猫」に、かなりハマっているご様子ですね。わたしも、とても気に入っている教材なのですが、そこまで言ってくださると、なんだか恐縮してしまいます。でも、同好の士がいて、とても励まされます。
仏検が終わったせいなのか、いまは、なぜだかフランス語が読みたくてなりません。ですから、その気分が消えないうちに、もう一度、わたしも「金色の眼の猫」を読んでみようと思います。どうやら、うさぎさんに、すっかり感化されてしまったようです。
ところで、「金色の眼の猫」を使ってディクテーションの練習をするというのは、いいアイデアですね。まったく思いつきませんでした。でも、あれだけ内容も音声もそろっているのだから、いい方法かも知れません。何より、「好きだから苦にならない」という言葉には、うなずかされます。
うさぎさんは、たしか文法の学習にトレーニングペーパーをお使いになったのでしたよね。あれも、かなり書かせる教材でしたから、うさぎさんは、着々と書く力を蓄えていらっしゃいますね。
今回の2級受験で、ふだんからディクテーションの訓練を積んでおくことが、いかに大事であるかを思い知りましたので、わたしも、何かしなくては、と焦ってきました。
それにしても、ペピートやマヤの声って、どうして、あんなに耳に残るんでしょうね。それに、印象的な絵があるせいか、音声を聴いただけで、頭の中に、ぱあっとイメージが広がるんですよね。
フランス語検索でここにたどり着きました。
仏検!すばらしーっ!私もちょっと勉強中です。ここを参考にこれからちょっと頑張ってみるかぁ〜(^^)
私もラジオフランス語のペピートすきでした。ミオの声優はパトリス(テレビフランス語)のお嬢さんみたいですね。またお邪魔させて下さい。
moitie様は、半年で三級ということで・・・本当にすばらしいです!私も今回は初のフランス語検定ということで四級を付け焼刃で受けました。発表は学校に届くらしいので、どきどきしています。
いつかフランス語をしゃべれるようになりたいと思っているのですが、まだまだ勉強不足でなかなか聞き取りができず、文法もはっきりと覚えられていません。
moitie様のサイトを参考にちょっとずつ頑張っていこうと思います!
これからも、お邪魔させていただきたく・・・よろしくお願い致します。
ブログにもうかがいましたが、ご旅行に行かれたときのものなのでしょうか、フランスの写真がたくさんありましたね。写真からも、クロエさんのバイタリティーが伝わってくるようでした。
ところで、ペピートを生で聞かれていたのですね!やはり、放送当時から人気があったのでしょうか。それにしても、パトリスのお嬢さんが声優さんだったとは、驚きです。貴重な情報をありがとうございました。
よろしければ、今後もぜひお越し下さいね。お待ちしております。
大学1年生とは、まぶしいかぎりです。
4月から始めて6月に4級受験なんて、仏文やフランス語学科に在籍されているのでしょうか、ものすごい勢いですね。びっくりしました。
明日、いよいよ結果が発送される日ですね。おそらく実際に通知が到着するのは、金曜以降になるような気がしますが、もし4級に合格されていたら、超短期合格ですね!
今後も、学習のご様子などを知らせていただけると、わたしも励みになりますので、ぜひまた遊びに来てくださいね。お待ちしております。
こんにちは。いろいろとぼちぼち見せてもらってます。為になります!
そして昨日アマゾンで↓購入!
「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」楽しみ。
寒さが続くようですが、お互いにカラダ大切にすごしましょうね。ではでは〜。
再訪していただけるのが、何よりの喜びです。ありがとうございました。
「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」をご購入なさったとのこと、わたしは、心臓がドキドキするほど、興奮した本なので、もし機会があったら、どんな感じだったか聞かせて下さいね。
そちらにうかがって、メトロの写真を、とても懐かしく拝見しました。素敵な毎日を送られているようですね。