先に、フランス語脳になるために(1)、(2)をお読みになることをお勧めいたします。
フランダースの犬と、英語脳
自分が英語で思考しているという事実に、初めてはっきりと気がついたのは、ある晩、半身浴をしながら、英語の本を読んでいるときでした。
当時、フランス語と出会う以前のわたしは、大学卒業以来、ずっと放置していた英語を、30歳を迎えたのを機に、もう一度やり直そうと、ボキャビルと多読に没頭する日々を送っていました。
ちょうどその頃は、1年間に及ぶ集中的なボキャビルが功を奏し、英検準1級の単語集を開いても知らない単語はもうほとんどない、1級の単語集でも8割がたは知っている、という状況でした。
多読の方も、Sidney Sheldon の Master of the Game
自分の英語力はいったいどれくらいなのだろうと、客観的な指標を求めて、力試しに、準備なしで臨んだ TOEIC は 790 でした。
たしか、学生時代に受けた時のスコアは、630 とか、660 とかそんな感じだったと記憶しています。
ですから、30歳から再開した英語学習は、順調といえば順調でしたが、学生時代すでに 800 を越えている友人が周りにごろごろいたことを思うと、改めて彼らのすごさを思わずにはいられません。
いずれにせよ、30歳から再開し、33歳でフランス語に出会いまた疎遠になるまでの、およそ4年間は、英語とのこうした蜜月関係が続いていました。
そのどこかの地点で、わたしは、自分の英語脳という現象に気がついたのです。
当時のことは、いまでも、よく覚えています。
その日、浴槽に持ち込んだのは、 Yohan Ladder Editions シリーズの A DOG OF FLANDERS でした。
Yohan Ladder Editions
わたしは、そのころ、グレイディッド・リーダーと、一般のペーパーバックを交互に読んでいたのです。
A DOG OF FLANDERS
つまり、ここで何が言いたいかというと、わたしは、その日、ごくごく易しい英語で書かれた、内容もよく知っている英語の本を、かなりの高速で読んでいた、ということです。
ときおり、涙ぐみそうになりながら・・・。
フランス語脳になるために(1)
フランス語脳になるために(2)
フランス語脳になるために(4)
彼女はときどきフランス語と遊ぶ new