2009年07月02日

 フランス語のある生活



 この半年ほど、残念ながら、フランス語から遠ざかっていました。

 新リュミエールでフランス語の独学を始めて以来、欠かさず行っていた毎朝の習慣すら、いつのまにか、すっかり失われてしまいました。

 それでも、時おり、思い出したように、読みさしのペーパーバックを開いたり、物欲しそうに、フランス24のニュース動画を眺めたりすることがあります。

 きのうの晩も、そうでした。

 夜中に、たまたま目についた、ル・クレジオの Monde et autres histoires を取り出して、すでに読んだ箇所を、2ページほど、慈しむように音読しました。

Personne n'aurait pu dire d'où venait Mondo.

 この短編集、邦題「海を見たことがなかった少年」は、2008年ノーベル文学賞受賞者の作品でありながら、児童書ということもあり、文体がシンプルですし、単語もごく平易なので、かなり読みやすい作品です。

Il était arrivé un jour, par hasard, ici dans notre ville, sans qu'on s'en aperçoive, et puis on s'était habitué à lui.

C'était un garçon d'une dizaine d'années, avec un visage tout rond et tranquille, et de beaux yeux noirs un peu obliques.

 読み進むにつれ、久しぶりに体内に入ったフランス語の響きが、いつのまにか固くなってしまっていた心を、少しずつ溶かしていくのが分かりました。

 文学が与えてくれる独特な作用です。

 こういう時、いつも感じるのは、自分は、やはりフランス語が好きだな、ということ。

 そして、フランス語でも文学が読めるようになりたいな、ということ。

 さらに、フランス語に心が向かうときほど、気持ちにゆとりがあって、生活の質もいい、ということ。

 フランス語は、わたしの、心や生活のありようのバロメーターになっています。

 そして、結局、最後に、いつもしみじみと思うのは、フランス語がやれる環境というか、心の状態というのは、とてもありがたい、ということ。

 フランス語のある生活を、また少しずつ取り戻せたらいいなと、きのう、切に思いました。

Mais c'était surtout ses cheveux qu'on remaruquait, des cheveux brun cendré qui changeaient de couleur selon la lumière, et qui paraissaient presque gris à la tombée de la nuit.

ノーベル文学賞にフランス人作家ル・クレジオ氏
ル・クレジオの Mondo Et Autres Histoires に3週間はまる

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