2009年07月04日

 アミノ式 回転少女(フランス語)



 新リュミエールを使ってフランス語の独学を始めたばかりのころ、このCMのバックに流れるフランス語が何を言っているのか、ずいぶん夢中になって聴いたものです。  





Du courage, du courage, amino-shiki.

Du courage, du courage, amino-shiki.

Il faudrait bien pourtant que j'en fasse autant.

Oh oui, du courage, un deux trois, amino-shiki.



 当時のわたしは、このCMが流れるたびに、最初の「デュクラージュ、デュクラージュ、アミノシキ」は、ノリノリで一緒に歌うくせに、途中の「Il faudrait bien ...」のくだりになると急に鼻歌になり、最後の「オゥウィ、デュクラージュ、アンドゥトワ、アミノシキ」で復活する、というのをくり返していました。

 真ん中の部分は、一瞬だけ歌詞が表示されるのですが、すぐに消えてしまうため、いつまでたっても何を言っているのか分からなかったのです。

 それが、先日、たまたま、YouTube でこの動画を見かけた、というわけなのです。

 わたしは、なつかしさにかられて、さっそくプチ・ロワイヤル仏和辞典で、歌詞に出てくるフランス語を調べてみることにしました。

 とはいえ、素人が調べた内容ですので、まちがいがあるかも知れません。


Du courage, du courage, amino-shiki.


 courage[クラージュ]は、勇気、勇敢さ;気力;熱意などを意味する男性名詞。

 英語の courage[カリッジ] とつづりと意味は同じですが、発音が異なります。

 Du courage! で、がんばれ、しっかり、という会話表現になります。

 なお、du は、部分冠詞です。

 直訳すると、がんばれ、がんばれ、アミノ式、ということにでもなるのでしょうか。



Il faudrait bien pourtant que j'en fasse autant.


 問題の部分です。いま読んでも、すっとは分かりません。

 faudrait は、falloir の条件法現在。

 Il faut que +接続法で、〜であるにちがいない、という意味になります。

 pourtant は、英語の yet, however にあたる副詞。

 en は、中性代名詞。

 fasse は、faire(する)の接続法現在。

 autant は、同じくらい(as much, as many)という意味の副詞。

 直訳すると、私も同じことが出来たら、すばらしいにちがいない、ということにでもなるのでしょうか。

 ただ、これだと、pourtant の逆接のニュアンスがうまく働いていないような気がします。

 それに、たしか、日本語バージョンでは、この部分は、「そんな運動しなくても」となっていたと記憶しています。

 となると、j'en fasse autant に「しなくても」という否定のニュアンスをもたせるためには、que 以下に、虚辞の ne が省略されているとでも考えなくてはなりません。

 Il faudrait bien pourtant que j'en (ne) fasse autant.

 こうすれば、「 私は(この少女と)同じような運動をしなくても、(アミノ式一本で)bien だろう」と読めなくもないです。

 これだと、「しなくても」のところに pourtant の逆接のニュアンスが効いてくるし、faudrait と条件法になっているところに「アミノ式を飲めば」という仮定のニュアンスも生じます。

 さらに、「そんな運動しなくても」という日本語バージョンの歌詞とも合致します。

 いずれにせよ、前者の「同じことができたらいいな」なら、
Il faut que +接続法 のつながりを強く意識した読み方になります。

 Il faudrait bien (pourtant) / que j'en fasse autant.

 ただ、そうすると、どうしても pourtant が宙に浮いた感じになってしまいます。

 それに対して、後者の「そんな運動しなくても」なら、
Il faudrait bien でいったん切り、pourtant que 以下をひとまとまりとして読む感じになるでしょう。

 Il faudrait bien / pourtant que j'en (ne) fasse autant.

 これなら、pourtant がしっかり que 以下にかかっている手ごたえがあります。

 わたしとしては、後者の解釈の方がすっきり通る気がしているのですが、そもそも虚辞の ne というのが、こんな使い方をしたかどうかに、自信がもてないでいます。

 しかも、困ったことに、実は、このCMには、英語編があるのですが、そこでは、

 just to move like this really would be great.

となっていて、むしろ前者の解釈の方に合致するのです。





 う〜ん、やはり、最初の考え方で素直に読めばいいのでしょうか。

 でも、それだと、pourtant がしっくりこないし、どうにも悩ましいかぎりです。

 おそらく、わたしは、根本的に、il faudarait bien que を読み違えている可能性が高いのでしょう。

 楽しい話題を書くつもりが、なんだか自分の文法力のなさを、露呈してしまっただけのような気がしてきました。


Oh oui, du courage, un deux trois, amino-shiki.


 最後のこの部分は、真ん中の部分がまるで聞き取れなかった当時のわたしでも、かろうじて聞き取れるところでした。

 un deux trois は、もちろん、英語の one two three にあたります。

 ところで、実は、当時のわたしは、du courage を、ぜんぜん違う意味に解釈していました。

 学びたてのフランス語の動詞活用の知識を駆使して読み解いたつもりになり、ひとり悦に入っていたのです。

 その恥ずかしい話は、2005年8月のテレビCMの気になるフランス語という記事に書いています。


 最後に、この記事を書く過程で見つけたおもしろい動画を、2つほど転載しておきます。









テレビCMの気になるフランス語2
テレビCMの気になるフランス語3

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