2009年10月24日

 キンドル(Kindle)とフランス語(10)
 届いて3日目のレビュー



 キンドル(Kindle)を3日間ほど使用してみたレビューです。

 この3日間、キンドル(Kindle)をいじり倒しました。

 感想は、大まかにいうと、次の4点です。

 洋書が、圧倒的に豊富な種類の中から選べる上に、安く・速く・簡単に手に入るようになった。

 辞書に標準装備されている Instant Lookup 機能は、たまらなく便利である。

 画面の見やすさ・操作性など、ハード面には、今のところ、不満らしい不満はない。

 フランス語での利用に関しては、可能性と限界の双方を感じている。


 以上4点のうち、については、Instant Lookup 機能のレビューで書きましたので、今回は、について、詳しく見たいと思います。

 のフランス語の可能性と限界については、後日また。


1 洋書について


 わたしは、これまで、洋書のほぼ9割を、日本のアマゾン(amazon.co.jp )で購入していました。

 残りの1割は、オアゾの丸善やジュンク堂の洋書売り場で購入し、ごく稀に、どうしても必要がある場合のみ、アメリカのアマゾン(amazon.com)で購入していました。

 しかし、キンドル(Kindle)を手にした今、この状況は、確実に逆転するでしょう。

 今後、わたしは、おそらく、少なくとも洋書に関する限り、9割9分は、アメリカのアマゾン(amazon.com)から購入することになるでしょう。

 理由は、以下の4点です。


(1) 選べる本の数が圧倒的に多い

 
 アメリカのアマゾン(amazon.com)で扱われている洋書は、当然のことながら、日本のアマゾン(amazon.co.jp)とは比較にならないほど、量と種類が、豊富で多様です。

 これまで、日本のアマゾンで扱われていないため、泣く泣くあきらめていた専門書や、マイナー分野の本も、これからは、好きなだけ注文ができます。

 キンドル(Kindle)を買うということは、丸善やジュンク堂の洋書売り場をはるかに凌駕した、巨大な洋書売り場を、すぐ近所に登場させるに等しい行為です。

 わたしは、こんなにたくさんある洋書の中から、好きなものが選べるんだ、と思ったら、そのあまりの急激な選択肢の広がりぶりに、めまいを覚えるほど、感激しました。

 キンドル(Kindle)を買って、何にいちばん感動したかといえば、この「洋書の選択肢が劇的に広がった」という点です。


(2) とにかく安くてすぐに手に入るのが魅力


 かつて、わたしが、ごく稀にしかアメリカのアマゾン(amazon.com)を利用しなかった理由は、送料・手数料が高い上に、届くのに時間がかかったからです。

 なにせ、はるばるアメリカから、飛行機や船に乗せられ、日本まで運ばれてくるわけですから、それなりに、料金と時間がかかるのは、仕方のないことでした。

 ですから、どうしても仕事で必要な専門書とか、どうしても読みたい本以外は、おいそれと、アメリカのアマゾンを利用することはできませんでした。

 しかし、キンドル(Kindle)が、事情を一変させました。

 わたしは、この3日間だけで、すでに辞書2冊と本1冊を注文しています。
 
 しかも、そのうち、2冊の辞書は、通勤電車の中で注文しました。

 そして、その本がわたしの手許に届いたのは、注文してから、3週間後でも、1週間後でも、3日後でもなく、ほんの数秒後です。

 辞書に関しては、さすがに量が多いので、数分かかりましたが、本は、ほんとうに数秒の出来事でした。

 注文から、ダウンロード終了まで、すべて駅と駅の間で終了してしまい、あっけないほどです。

 そして、特筆すべきは、そのスピードだけではありません。

 そこには、表示されている価格以外の、送料・手数料・通信費などは一切かからないのです。

 わたしは、電車の中で、自分のキンドル(Kindle)に、注文した洋書が、数十秒でダウンロードされたのを目の当たりにした時、嘘でなく、これは革命だ、と思いました。


(3) サンプル機能がとても便利


 これまで、1割程度とはいえ、わざわざ新宿や池袋や東京に出向いて、丸善やらジュンク堂の洋書売り場で、洋書を購入していたのには、それなりの理由があります。

 それは、実際に手にとって、中味を確認することができる、という大きなメリットがあったからです。

 とくに、フランス語の場合、内容うんぬんより、自分のつたないフランス語力で、ちゃんと読みこなせるだろうか、という心配は、本を開いて、実際に数ページ読んでみないことには、解消しようがないものでした。

 ところが、キンドル(Kindle)には、ほぼすべての本で、サンプル機能がついているのです。

 ちょっとでも興味のある本は、サンプル機能をつかって、どんどんダウンロードして、中身を確かめられるのです。

 もちろん、すべて無料ですし、数秒でダウンロードして、気に入らなければ、すぐその場で削除が可能です。

 この3日間、ちょっとでも気になった洋書は、手当りしだいにダウンロードしては消し、というのをくり返しました。

 わたしの洋書選びは、この3日間で、すっかり様変わりしてしまいました。

 キンドル(Kindle)があれば、毎日の通勤電車の中で、あたかも、巨大な洋書売り場をぶらぶら歩き回りながら、ページをぱらぱらめくるかのような感覚で、本の中身が気軽に確かめられるのです。

 くり返しになりますが、これは、たぶん革命です。


(4) キンドル(Kindle)だけ持ち運べばいい

 
 わたしの場合、洋書に限らず、読書は、どうしても、毎日の通勤電車がメインとなってしまいます。

 そんなとき、キンドル(Kindle)が助かるのは、まず、電子辞書を持ち歩かなくていい、ということです。

 本と辞書が一体化しているだけでなく、Instant Lookup 機能があるため、スペルを入力することなく、簡単に言葉の意味を調べることができます。

 さらに、キンドル(Kindle)の便利な点は、1500冊だかの本が保存できるので、今日持っていく本を、出発する前にいちいち選ぶ必要がない、ということです。

 電車のなかで、開いたその瞬間、読みたい本を読み始めることができるのです。

 いちどダウンロードした本は、いつでも、amazon.com で再ダウンロードが可能なので、メモリがいっぱいになることを心配する必要もありません。

 もちろん、すべて電子データなので、通常の紙の本のように、もう本箱に入らないよ、という収納先の悩みもありません。

 さらに、メモ機能もあるので、鉛筆と紙も要りません。

 つまり、キンドル(Kindle)を一つ持ち運ぶだけで、多くの洋書と、辞書と紙と鉛筆を、同時に持ち運んでいるようなものなのです。





3 ハード面について


(1) 画面は目にやさしく読みやすい

 
 わたしがこの3日間、キンドル(Kindle)を読んだ場所は、通勤電車の中、駅のホーム、近所のモスバーガー、自宅ソファー、布団の中、の5ヶ所ですが、いずれの場所で読んでも、大きな問題は感じませんでした。

 キンドル(Kindle)の画面が、パソコン・携帯・電子辞書の画面と大きく異なる点は、バックライトを使わない、というところにあるように思います。

 紙面と同じように、自然光の反射だけで読めるのです。

 そのため、目にやさしく、パソコンの画面を長時間、見つめたときのように、目がしょぼしょぼする、という感覚がないのが、特徴です。

 ノートパソコンの液晶画面のように、指で押しても、ぷにゅっと色が変化することもありません。

 わたしが初めてキンドル(Kindle)の画面を見たときの第一印象は、「新聞紙みたい!」というものでした。

 背景がグレーな上に、文字が、まるで画面にインクでじかに印刷されているかのようにくっきり見えるので、新聞紙のように見えたのです。

 いずれにせよ、確実に言えることは、キンドル(Kindle)の画面と、パソコンの画面とは、ぜんぜん別物で、むしろ紙面に近い感じだ、ということです。



(2) 説明書なしでも動かせる


 初めてキンドル(Kindle)を手にした際には、届いた箱の中に入っている、簡単な説明書が、操作を助けてくれます。

 それを見れば、電源の入れ方や、基本的な操作は、すぐに理解できます。

 ただし、この紙の簡易説明書は、いったん電源を入れて、ある程度の操作が出来るようになったら、すぐに不要になります。
 
 その後は、キンドル(Kindle)本体の中に、あらかじめ装備されている説明書を使うことになります。

 この説明書を調べる際にも、通常の本を読むときと同じように、検索機能などが使えるので、必要な項目は、すぐに見つけることができます。

 もちろん、説明書内部でも、辞書機能は使えます。

 さらに、パソコンから、amazon.com に接続すれば、同じものにアクセスすることができます。

 amazon.com には、それ以外にも、さまざまなコミュニティーがあり、数多くの documentation が存在するので、参考になります。

 しかし、キンドル(Kindle)の操作は、いたって簡単なので、説明書を片手に、操作を覚える、ということは、まずないのではないでしょうか。

 わたしが、説明書を開いたのは、default dictionary の設定を変更するときくらいだったように思います。

 キンドル(Kindle)が届いたその日のうちに、説明書を見ることもなく、あらかじめ読もうと思っていた本を1冊注文して、電車の中で、Instant Lookup 機能や、ハイライト機能を、ばんばん使って読むことができました。

 他にも、この3日間で、英文読み上げ機能を試したり、ウィキペディアに接続したり、パソコンと接続して私的な文書を取り込んだり、MP3 で音楽やフランス語ニュースを聞いたり、などなど、やりたいと思っていたことは、一通り、試してみましたが、その間、ほとんど説明書は開いていません。

 操作面で、いまだ戸惑っているのは、電源スイッチくらいでしょうか。

 4秒間、横にスライドさせることで、つけたり消したりするのですが、このタイミングがまだつかめず、消そうと思うのに、スリープになってしまうことがたびたびです。

 降りる駅が近づいて、慌てて消そうと思うのですが、なんどか、失敗しています。
 
 それくらいでしょうか。

 いずれにせよ、確実に言えることは、多機能であることや、説明書が英文であることに恐れはいらない、ということです。

 そうは言っても、キンドル(Kindle)は、基本的には、ただ本を読むだけの、ごく単純なツールに過ぎないのです。

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