2006年07月09日

 仏検準1級体験記(3)



 8番のフランス語作文の次は、7番の要約問題へと向かいました。


(1) フランス語の要約問題


 7番の要約問題は、次のようなフランス語の長文を読んだあと、日本語の質問に、日本語で答えるというものです。

 2級までには存在しない、準1級で初めて出てくる問題形式です。

 準1級の知識問題には、とうてい太刀打ちできないと思っていたわたしは、こういう読解問題で、少しでも点数を稼ぎたいと考えていました。

 ところが、読み出してすぐに、冒頭の croissance の意味が分からず、いきなりつまづきました。

 しかも、この単語は、どうやら本文全体の主題に関わる重要なキーワードらしいのです。

 仕方ないので、しばらく、わたしは、動詞 croire(信じる)の名詞形だろうと考えて、信仰のある人と、信仰がない人(décroissants)の対比型の論説文に違いない、と予想しながら、読み進めました。

 しかし、当然のことながら、どうも、しっくりきません。

 そこで、質問文中にあった「肉食」という言葉や、carnivorous という英単語との類推から、こんどは、「肉食主義者」と「菜食主義者」の対比という構図で、読み返してみました。

 すると、今度は、さっきよりは、つじつまが合います。しかし、まだ、どこかおかしい。

 でも、これ以上、時間はかけられません。

 わたしは、泣く泣く「肉食主義者」と「菜食主義者」の対比という構図のまま、問題に向かうことになりました。


パリパリ、私のインテリア
エディシォン・ドゥ・パリ



(2) フランス語の要約問題(第1問)


 
欧米の生活様式に関して、Nicholas Georgescu-Roegen は何を主張しましたか。(40字以内)
 

 これには、ちょっと驚きました。

 というのも、Nicholas さんの主張というのは、どう考えても、第1文目以降には、見当たらないのです。

 ですから、わたしは、ええっ、本当に、最初の<<  >>の中を和訳するだけでいいの?ととまどいを覚えたのです。

 でも、とにかく、本問では、何を主張しているか、が問われているので、結論と理由の2つを答えればいいはずです。

 そこで、わたしは、前半を理由、後半を結論にあてて、次のような答案を書きました。

 わたしの答案

 地球上の資源は限られているので、欧米の肉食中心の生活様式は、見直す必要がある。(39字)

 模範解答

 地球には欧米の生活様式を一般化する資源はない以上、生活様式を変えるべきだ。(37字)

 模範解答と比べると、理由と結論の関連性がちょっと弱かったような印象が否めませんが、まずまずの出来です。


フランス語の教材それからのパリ
雨宮 塔子
祥伝社




(3) フランス語の要約問題(第2問)


 
décroissants のなかで一部の人が肉食を容認するのはなぜですか。(40字以内)


 これは、単にある1文を和訳しただけの第1問目とはちがって、該当する範囲が広く、いかにも要約問題といった感じです。

 わたしにも、肉食を容認する理由は2つあることが分かりました。

 しかし、1つめの理由は、いまひとつ読み解くことができなかったので、無視することにしました。

 わたしの答案

 社会とのつながりを保つため、近所の肉屋に通うなどの最低限のつきあいが必要だから。(40字)

 模範解答

 人類は昔から肉を食べてきたし、人間関係を尊重して近所の店に通うのも大事だから。(39字)

 模範解答と比べると、前半の「人類は昔から肉を食べてきた」という要素がごっそり抜け落ちてしまいましたが、半分は得点できたのではないかと踏んでいます。


フランス語の教材Uni Verse Of Song:French
Jean René





(4) フランス語の要約問題(第3問)


 
décroissants の矛盾はどこにありますか。(30字以内)


 これが、いちばん頭を悩ませた問題でした。

 というのも、矛盾が、第3パラグラフに書かれていることは、わたしにも、分かりました。

 しかし、いくら第3パラグラフを読み返してみても、わたしが読み取れるのは、せいぜい列挙されている具体例の一部だけなのです。

 加えて、わたしは、décroissants を「菜食主義者」と仮定して読んでいます。

 そのため、たとえば、「子供たちがコカコーラやマクドナルドを口にするのは避けられない」という具体例が読み取れたとしても、それを、どうやって、菜食主義者の矛盾点に結び付けてよいのか、いまひとつ、ピンとこなかったのです。

 仕方がないので、わたしは、具体例から離れて、ぐんと抽象化して逃げることにしました。

 わたしの解答

 様々な形で実生活に入り込む肉食を完全には排除できないところ。(30字)

 模範解答

 消費社会を否定しながらも、みずからその恩恵に浴している点。(29字)

 結局、croissance と décroissants の構図を、最後まで「肉食主義者」と「菜食主義者」の対立として、とらえていたために生じた破綻でした。

 でも、矛盾のロジックじたいは、つかめていたので、根がおめでたいわたしなどは、むしろ、すごーい、と自画自賛しているのでした。


フランス語の教材Teach Me More French
Judy Mahoney





(5) フランス語の要約問題


 実は、準1級のすべての問題を通じて、2番目に解いた、この要約問題が、解いていて、いちばん楽しかったです。

 頭をフル回転させた、という思いがあるからです。

 要約問題は、1級と準1級にしか存在しない形式ですが、結局は、フランス語で書かれた本文さえちゃんと読めれば、その後の要約じたいには、さほどの難しさはないように感じました。

 来年は、ここで、がっちり点数が取れるようにならなければいけないな、と気を引き締めて、次の6番へとページをめくりました。


パリパリジェンヌのキレイ日記
エディシォン・ドゥ・パリ





■ フランス語検定準1級の模範解答




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