2004年2月6日に、「新リュミエール」を使って、フランス語の独学を始めてから、この8月で、はや2年半になろうとしています。
これまでにも、1年近いブランクを作ってしまったり、学習が計画どおりに進められなかったり、あるいは、2級に不合格になったりと、それなりに紆余曲折を経てきたように思います。
しかし、2週間前の面接試験で、わたしが味わった挫折感と比べたら、どれも、蚊に刺されたような、ささいなつまづきに過ぎません。
なにせ、フランス人面接官の「Vous allez bien?」という冒頭の挨拶と、「お名前は?」の質問に、それぞれ、Pardon? を連発したのですから、いくら能天気なわたしとても、落ち込むというものです。
その後のやりとりにしても、耳が慣れて、いくらかスムーズになったとはいえ、海で迷子になり、今にも泣き出しそうな園児と、迷子センターのたくましい係員のお兄さんとのあいだの、「ぼく、いくつ?お名前は?」のやりとりの域を出ませんでした。
面接を終えて、逃げるようにアテネ・フランセを後にしたわたしは、すぐに相棒に電話をかけ、「ぜんぜん、だめだったよ〜」と泣きつきました。
相棒は、わたしがフランス語を始めるきっかけとなったパリ旅行にも同行していますし、それこそ、アーベーセーの時代から、わたしの独学のようすを見知っています。
ひとしきり、わたしの泣き言を聞いた相棒が、「でも、何度、聞き返したって、聞き返せば、質問の意味が分かったんだから、たいしたものだよ」とわたしをなぐさめてくれました。
その言葉を聞いて、わたしは、はっとしました。
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そうです。ちょっと前まで、わたしは、フランス語なんて、少しも知らなかったのです。
それが、フランス人のしゃべるフランス語を理解して、それに対して、たどたどしい片言ではあっても、フランス語で返すことが出来たのです。
よく考えれば、すごい進歩です。
それを、ぜんぜんだめだった〜、などと落ち込むというのは、思い上がりというものです。
ちょっとした上達にも、心からうれしいと喜び、毎日、目を輝かせるようにして、フランス語の勉強をしていた、当時のみずみずしい心を、自分がすっかり失ってしまっていたことに、相棒のひと言で、気づかされたように思います。
いずれにせよ、結果はどうあれ、2級の二次試験を受けられたことは、本当に、いい勉強になりました。
もし、今回の挫折がなければ、自分の学習法に、少しの疑問も抱かずに、そのまま突き進んでしまったかも知れませんし、なにより、フランス語に対する謙虚な姿勢が取りもどせなかったかも知れません。
とにもかくにも、7月16日の面接試験が終わったことで、わたしのフランス語学習には、ひとつの区切りがつきました。
わたしはいま、自分の学習法を軌道修正しつつ、もう一度、初心にもどって、フランス語の学習をやり直そうと決意を新たにしているところです。
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