2006年11月05日

 「トライリンガル」体験記(2)



 フランス語を耳にする絶対量を増やそう、ということで始めた「トライリンガル」でしたが、実際に使用しているうちに、いろいろなことが分かってきました。


 (1) 「トライリンガル」のテキスト


 「トライリンガル「トライリンガル」スピードラーニングで有名なエスプリラインが出している、フランス語と英語を同時に学ぶ、聞き流すだけのCD教材」がわが家にやって来たのは、2006年7月6日のことでした。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」フランス語と英語を同時に学ぶ、聞き流すだけのCD教材(エスプリライン)



 胸をワクワクさせながら、届いたばかりの箱を開封し、まずは、中に入っていたテキストを、ぱらぱらとめくってみました。

 計4冊ある「トライリンガル」のテキストは、見開きの左ページにフランス語、右ページに英語と日本語、というつくりになっています。解説はついていません。

 大きさは、持ち運びのしやすいB6版で、それぞれ90ページ前後と薄めです。

 内容は、1巻目は「日常会話」、2巻目は「旅行会話」、3巻目は「オフィスでの会話」、4巻目は「文化の比較」が、それぞれテーマになっています。

 それぞれのテーマは、さらに10前後のスキットに分かれています。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」テキスト1巻(エスプリライン)



 わたしは、最初、このテキストを手にしたとき、とくに不満は感じませんでした。

 表紙のカラーやデザインは悪くなかったし、内部の構成も非常にシンプルで見やすく、大きさも手ごろで、むしろ好印象を持ったくらいです。

 ただ、時おり挿入されている写真が、ちっとも「フランス」を感じさせてくれず、それが、まあ不満といえば、不満でした。

 しかし、そもそも、テキストや辞書を使わずに、CDを聞き流すだけでいい、というのが「トライリンガル」の特徴です。

 実際、わたしの場合も、4ヶ月かけて全4巻を聞き流すあいだ、調べるためにテキストを開いたことは、結局、1度もありませんでした。

 ですから、本来、テキストの体裁など、あまり重要なことではなかったのです。

 そうはいっても、当時のわたしは、エッフェル塔の写真くらい入れてくれてもいいのに、と口をとがらせながら、テキストの内容をさらに詳しく見ていくと、実は、もうひとつ気になることが出てきました。

 今度は、もうちょっと、ましな不満です。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」テキスト2巻(エスプリライン)



 それは、本文の内容が、フランス語中心ではななく、英語中心になっている、ということでした。

 たとえば、テキストの1巻目は、「アメリカ人のミラー一家が、日本に引っ越してきました」という1文から始まります。

 当然、登場する人物たちの名前は、どれも、アンやらロスやらエミリーやら、アメリカ人のものばかりです。

 また、「文化の違い」をテーマにした4巻目の内容も、フランスと日本の比較ではなく、アメリカと日本の比較になっています。

 わたしは、当初、「トライリンガル」は、フランス語が中心で、英語はあくまで補助的なものだと考えていました。

 しかし、それはどうやら誤解で、少なくとも、本文の内容が、英語を中心に作られていることは、まちがいありません。

 なるほど、テキストに出てくる写真がフランスっぽくなかったのも、そういうことだったのか、とようやく合点がいきました。

 この点は、「トライリンガル」を、フランス語の「聞き取り対策」の一環として位置づけ、フランス語をメインに考えていたわたしには、ちょっとした誤算でした。

 「トライリンガル「トライリンガル」スピードラーニングで有名なエスプリラインが出している、フランス語と英語を同時に学ぶ、聞き流すだけのCD教材」は、フランス語を中心に英語を補助的に学ぶ教材ではなく、あくまで、英語とフランス語を同時に学ぶ教材だったのです。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」3巻(エスプリライン)



(2) 「トライリンガル」の試聴版CD


 ひと通り、テキストの内容を吟味したあと、わたしは、次にCDの方を調べてみることにしました。

 まずは、試聴版CDからです。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」試聴版CD(エスプリライン)



 ところが、この試聴版CD、実際の内容がどんなものか知りたくて聞いているのに、聞けども聞けども、製作者のインタビューばかり延々と続くだけで、なかなか肝心の試聴が始まりません。

 しびれを切らし、いったん停止して調べてみると、このCD、試聴版なのに、なんと43分もあるではないですか。

 こんなのぜんぶ聞いてられん、と思い、スキップ再生していくと、ようやく最後に、試聴音声を見つけることができました。

 聞いてみると、心地よい「G線上のアリア」をBGMに、フランス語→英語→日本語の順で、次々に会話が再生されていきます。

 音声は非常にクリアで、全体的に、ゆったりとした落ち着いた雰囲気です。

 なるほど、こういう形式で進むのか、これならなんとか続けられそうだ、と思い、さっそく1巻目のCDをパソコンに取り込み、トークマスターにデータを送りました。

 なお、この試聴版CD(計43分)は、全6部に分かれており、1〜3は製作者インタビュー、4〜5はトライリンガル活用法、6は試聴、という構成になっています。


(3) 「トライリンガル」のCD


 「トライリンガル「トライリンガル」スピードラーニングで有名なエスプリラインが出している、フランス語と英語を同時に学ぶ、聞き流すだけのCD教材」のCDは、全4巻です。

 内容は、テキストに完全対応しており、1巻目は「日常会話」、2巻目は「旅行会話」、3巻目は「オフィスでの会話」、4巻目は「文化の比較」となっています。

 1巻が、さらに10前後のスキットに分かれているのも、テキストといっしょです。

 各巻の再生時間は、72〜77分です。

 各スキットは、平均的には、7分程度ですが、5分以下の短いものもあれば、20分を越える長いものもあります。

 再生すると、クラッシック音楽をBGMにして、フランス語→英語→日本語の順で、会話が進行していきます。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」テキストとCD(エスプリライン) 



(4) 「トライリンガル」最初のつまずき


 初めて「トライリンガルスピードラーニングのフランス語版(エスプリライン)」を耳にしたとき、フランス語を話す人と、英語を話す人、日本語を話す人が、それぞれ別人なので、わたしは、すっかり頭が混乱してしまいました。

 たとえば、同じミラー夫人のセリフでも、フランス語と英語と日本語で、声がばらばらなのです。

 そこへ、エミリー、ロスと、次々に新しい人物が登場してくるので、声の種類はとんでもない数になり、もう何が何だか、フランス語の聞き取りどころの騒ぎではありませんでした。

 声の種類が多すぎるため、声と人物の関係が記憶できず、誰と誰がしゃべっているのか、途中で分からなくなってしまうのです。

 わたしは、聞き始めて5分もしないうちに、すっかり途方にくれ、泣き出したい気分におちいりました。

 しかし、この問題は、2〜3日もしないうちに、解決しました。

 というのは、どの会話も、最後には日本語で話されるので、1度、全体を通して聞けば、話の流れじたいは、すぐにつかめます。

 ストーリーが分かった上で、何度かくり返すと、誰が誰だか分からない、という問題は、しだいに解消されていきます。

 実際、4巻すべてに耳を通した今、声の種類が多過ぎる、という点は、まったく問題になっていません。


スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」4巻(エスプリライン)



(5) 「トライリンガル」次なるショック


 さて、「トライリンガル「トライリンガル」スピードラーニングで有名なエスプリラインが出している、フランス語と英語を同時に学ぶ、聞き流すだけのCD教材」を始めた初日に、わたしがいちばんショックを受けたのは、実は、フランス語と英語の、自分の実力差でした。

 こんなにも違うのか、と唖然とするほど、フランス語と英語とでは、聞き取れる量に、歴然とした差がありました。

 耳を澄ませて本気で聞いているのに、ひと言も聞き取れないフランス語が、後から流れる英語で聞くと、ええっ、こんなに簡単なことを言っていたの?と驚くことが、しばしばくり返さました。

 しかも、英語から判断すれば、話されているのは、せいぜい中学生レベルの簡単な会話ばかりです。

 英語は、最初から、80%〜100%の感覚で聞き取れましたが、フランス語については、1回目の聞き取り率は、限りなく0%に近いものでした。

 これには、参りました。

 そして、仏検2級の「聞き取り問題」の低得点も、面接試験のさんざんたる結果も、あれは起こるべくして起きた当然の結果だったのだ、と心から納得させられました。

 と同時に、それまで苦手だと思っていた英語のリスニングに、ちょっぴり自信を持つ、という側面も、あるにはありました。

 いずれにせよ、フランス語、もっと真面目に取り組まないとダメだぞ、とその時、しみじみ痛感したのです。

 「トライリンガル「トライリンガル」スピードラーニングで有名なエスプリラインが出している、フランス語と英語を同時に学ぶ、聞き流すだけのCD教材」全4巻を、とにかく最後まで聞き通してみよう、と決意したのは、まさに、この瞬間でした。


(6) 「トライリンガル」目次


 1巻 日常会話


  @ あいさつと紹介
  A 朝食で
  B お見舞い
  C 新しいドレスを買う
  D 映画について電話で話す
  E ケーキを焼く
  F 帰宅
  G 男子高校生の会話



 2巻 旅行の会話


  @ 機内で
  A 空港で
  B ホテルで
  C 外食
  D 観光
  E 通りで
  F 郵便局
  G 買い物
  H バッグの紛失を届ける
  I 病気になる



 3巻 オフィスでの会話


  @ 一日の始まり
  A スケジュール
  B 新入社員
  C 日常業務
  D ミーティングの準備
  E 訪問
  F 受付で
  G 面接
  H 電話の応対
  I 社内パーティーへの招待
  J 出張に行く
  K 取引



 4巻 文化の違い


 @ 家事
 A 働きすぎ
 B 仕事を変えること
 C 自転車に乗ること
 D 食べる時に音をたてること
 E 人前でたばこを吸うこと
 F 自分の意見を言うこと
 G 門限
 H 友達とハグする
 I 床に座ること
 J レディーファースト
 K アメリカの学校、日本の学校
 L 家の中で靴をはくこと



スピードラーニングのフランス語版「トライリンガル」を提供しているエスプリラインHPへ



■ 「トライリンガル」体験記(1)

■ 「トライリンガル」体験記(3)




彼女はときどきフランス語と遊ぶ new










フランス語検定体験記 フランス語の学習日記
  フランス語の独学スタート   フランス語の学習法
  仏検3級・4級体験記   フランス語の例文暗記
  仏検2級体験記   フランス語の単語暗記
  仏検準1級体験記   フランス語の多読日記
  仏検1級体験記   フランス語の聞き取り・書き取り
  フランス語のよもやま話   フランス語の参考書レビュー
  フランス語の学習記録   全記事一覧
  Elle joue avec les Français de temps en temps.   キンドル(Kindle)とフランス語
  プロフィール   フランス語の参考書フランス語の参考書・問題集



30からのフランス語
彼女はときどきフランス語と遊ぶ

Feel free to link this site.

ブログパーツ