フランス語検定準1級の2ヶ月前に、「傾向と対策」で、ちょっとした力試しをしてみました。
つい先日、久しぶりに目にしたフランス語のニュース記事が、あまりにすんなり読めるようになっていることに驚いてからというもの、ここ数日、その検証作業ばかりしています。
というのも、いままで「フランス語名詞化辞典」の例文暗記に没頭するあまり、フランス語ニュースに触れる機会がほとんどなかったため、本当にそんなに読めるようになったのか、自分でもいまだ半信半疑だったからです。
今日も、実際に、フランス24やら、NHKやら、はたまたル・モンドにまで足を運んで、適当な記事をみつくろって、いくつか読んでみたのでした。

すると、やはり、以前とは明らかに違うレベルで、読めてしまうのです。
ひとことで言うと、馬力がついた、という感じです。多少、分からないところがあっても、ぐいぐい進んでいけるのです。
決定的に違うのは、フランス語の文章を読む際に受ける抵抗感が、驚くほど小さくなっていることです。
長い文章を前にしても、以前ほど圧迫感を受けないし、さほど苦にならなくなっているのです。
ポップアップ辞書をクリックする回数も、確実に減りました。
しかも、クリックする回数だけでなく、質的な変化も見られました。
どういうことかというと、以前は、その単語が分からないと文意が取れないので、仕方なくクリックしていました。
ところが、今は、おおよその文意は取れているので無視してもいいのだけれど、単語力をつけたいからあえてクリックする、という状況なのです。

ところで、ここまの話では、いくら読めるようになった、と騒いだところで、あくまで主観的・感覚的な話に終始しています。
そこで、もう少し、客観的に実力を調査したいと思い、書棚から「傾向と対策」を引っ張り出して、読解問題を実際に解いてみることにしたのです。
解いたのは、読解問題の中では、最もとっつきやすく、点も取りやすい、「内容一致」問題です。
ちなみに、1年3ヶ月前の2006年6月に、仏検2級とともに、仏検準1級を下見受験した際には、「内容一致」問題は、8問中6問正解でした。
はたして、いま「傾向と対策」の「内容一致」を解いたら、一体どれくらい点数が取れるのでしょうか?
わたしは、夜中、風呂場に「傾向と対策」とシャープペンシルを持ち込み、半身浴をしながら、浴槽の中で、3題ほど解いてみました。

内容は、児童搾取の問題、フランスのインテリにとってのカフェ、フランスの脱キリスト教化の3つでした。
採点してみると、結果は、8問中それぞれ5問、6問、5問でした。
点数は、1年3ヶ月前と、ほとんど変わらなかったことになります。
やはり、いくら感覚には読めるようになったと思っていても、そのまま客観的な点数と結びつくとは限らないようです。
こんなに読めるようになったのに・・・と、ちょっぴり拍子抜けしました。

ただ、そうは言っても、やはり、同じ8問中6問という結果であっても、1年3ヶ月前の下見受験の際と、今回とでは、本文および選択肢の理解度は、雲泥の差があったことは、確かです。
こちらの記事をご覧になっていただければ明らかなように、下見受験の際には、本文の大意すら、うすぼんやりとしか分かっていないまま、時間をかけて何度も読み返し、なんとか答えをひねりだしている状態でした。
しかし、今回は、本文の要旨は完全に理解できていますし、時間もごく短時間でした。
むしろ、わたしは、1年前はまだ無理だと感じていた準1級の長文問題が、いま、ごく普通に読めてしまったことが、新鮮な驚きでした。
点数はどうあれ、やはり、自分は読めるようになっている、と改めて実感しました。

ところで、話は変わりますが、半身浴をしながら読んだ「傾向と対策」の長文問題のなかに、次のような、言葉遊びがありました。
Les spéculations intellectuelles stimulaient la spéculation financière.
(知的な思索が金融投機を誘った。)
また、次のような、しゃれた言い回しもありました。
La vie intellectuelles a été une longue guerre de cafés et on a signé les manifestes en même temps que les additions.
(知的生活とは、カフェでの長い戦いのことであり、陣取った人たちは、勘定書と同時に政治的マニフェストにもサインした。)
こういった言葉遊びや、あるいは、いかにもフランス的なしゃれた言い回しを見つけるたびに、わたしは、湯船の中で、フランス語っていいなあ、とひとしきり幸せな気分を味わったのでした。

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