2007年11月20日

 仏検準1級体験記(1)



 受験票が届いて、仏検準1級の試験会場が青山学院大学だと判明したとき、わたしの脳裏には、2年前の2つの風景がよみがえりました。

 というのは、2年前にも、わたしは、青山学院大学で仏検を受験したことがあったからです。

 そのときは、仏検2級でした。

 脳裏に浮かんだのは、そのときの出来事です。

 ひとつは、タクシーの窓から眺めた、1度に数台ずつしか右折できないほど大渋滞した、渋谷駅前のロータリーの風景です。

 2年前のその日の朝、渋谷駅の改札を出たわたしは、知ったかぶりをして、ろくに確かめもせずにずんずん歩き進めた結果、あろうことか、青学まで行く途中で、道に迷ってしまったのです。

 自分が間違った道を進んでいると確信したときには、すでに、このまま歩いて元来た道を引き返していたら、絶対に間に合わない時間になっていました。

 そこで、わたしは、急遽、タクシーを拾うことにしたのです。

 近くてすみません、と行き先を伝えた後も、まだそわそわと落ち着かない様子のわたしに、運転手さんが、何かあるのですか、と聞いてきました。

 ええ、試験があるんです、と答えると、何の試験ですか、と重ねて聞いてくるので、フランス語の検定試験なんですよ、と答えると、へえ、フランス語ですか、とひとしきり感心した後、突然、私はボンソワしか知らないなあ、と陽気に笑い出したのです。

 わたしは、よくご存知ですねえ、と話を合わせつつも、なぜ、ボンジュールじゃなくて、ボンソワを知っているのだろう、といぶかりながら、しかし、内心それどころではなく、遅々として進まぬ渋滞の先を祈るような思いで見つめていたのです。

 いったんは、間に合わなかったら受験するのをやめようさえ思いました。

 でも、そんな情けない姿はブログに書けないし、相棒にも言えない、と思い直し、たとえ遅刻したとしても、受けるだけは受けよう、と悲壮な決意までしていたのです。

 そんなわたしの様子を察してか、運転手さんが、ここを曲がれば、5分もかかりませんよ、となだめてくださるのですが、その右折がなかなかできないからこそ、先ほどから、じりじりしていたのです。

 結局、間に合いはしましたが、本当にギリギリで、着席と同時に問題冊子が配布され、息つくまもなく、試験突入となりました。

 いま思い出しても、冷汗をかくような、2年前のちょっとした悪夢です。



 フランス語で書かれたフランス文法書
 フランス語で書かれたフランス文法書



 さて、もうひとつ、青学、と聞いて、わたしの脳裏に浮かんだのは、そのときの、のぼせてしまうほど蒸し暑かった、教室の風景です。

 わたしの教室は、全体的に古びており、よくいえば歴史のある、率直にいえばおんぼろの、やや小さめの教室でした。

 隅に設置されたスチームも、いかにも旧式で、教室全体が、まるで温室の中に入ったかのように、むっとする空気で充満していました。

 とくに、わたしの座っていた席は、たまたま、その古色蒼然たるスチームの真横であったため、その暑さは、また格別でした。

 2級のフランス語と格闘しながら、ふと気がつくと、額は汗ばみ、頬は紅潮しているのが分かりました。

 とにかく、暑かった、という記憶が、遅刻しそうになった焦燥感とともに、青学での仏検体験として、いまでも強烈に印象に残っているのです。

 そういうわけで、今回、青山学院大学で仏検準1級を受験するにあたっては、場所の確認と、暑さ対策を万全にしてから、家を出たのでした。



 フランス語で歌う日本のうた
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