2005年10月08日

丸善の洋書売り場



  丸の内オアゾ

 9月14日に1周年を迎えたばかりの、丸の内オアゾに久しぶりに足を運びました。

 いちばんのお目当ては、オアゾのなかにある、国内最大級の売り場面積を誇る、丸善4階の洋書売り場です。

 3月に来たときは、偶然にも、フランスのシラク大統領夫人が自著の出版記念に丸善を訪れるという日にぶつかったため、表に黒塗りの車が何台も停まっていたり、耳に無線をはめたSPと思しき人たちが所々に立っていたりするなどして、ものものしい雰囲気が漂っていました。

 今日はどうだろうと思って、入り口の掲示板を見ると、やはり出版記念で Mr.マリックがやってくる日のようでした。

 掲示板によると、3日前には、「恋のちから愛のススメ―第三詩集」の出版を記念した、女優の黒木瞳のサイン会もあったようで、日にちがずれたことを、ちょっと残念に思いながら、正面のエスカレーターを使って、4階の洋書売り場へと向かいました。


   私はただあるがままに(ベルナデット・シラク)    恋のちから愛のススメ―第三詩集(黒木瞳)    Mr.マリックの成功発想術


 フランス語の辞書コーナーの前に立つと、かねてからに買う仏仏辞書として候補に挙げていた、外国人学習者向けの仏仏辞書「Dictionnaire Du Francais」や、持ち運びできるサイズでアマゾンの評価も高い仏仏辞書「Le Robert Micro Dictionaire 」が実際に置いてあったので、ここぞとばかりに、ひとつひとつ手にとって、つぶさに調べてみました。

 その結果、大きさと引き易さの観点から、「Le Robert Micro Dictionaire 」が、現段階では、わたしには、ちょうどよいかな、という感触を得ました。


   Dictionnaire Du Francais   Le Robert Micro Dictionaire De LA Langue Franaise


 辞書コーナーには、仏仏や仏英・英仏だけでなく、ラテン語やアラビア語など様々な国の辞書があり、壮観でした。ギリシア語の辞書をどれにするか迷っている二人組みは、会話の様子から東大生のようでしたが、フランス語よりももっとマイナーな言語を学ぶ人を実際に目にして、たいへん刺激を受けました。

 そういえば、3月に来たときには、ずっと探していた「The Oxford-Hachette French Dictionary」のCD−ROM版がここでも見つからず、丸善本店でも扱っていないなら仕方がないだろう、とあきらめて、Amazon.com に注文したのでした。今回も英英や仏仏のCD−ROM版はいくつか置いてありましたが、仏英のCD−ROM版は見当たりませんでした。


 Pocket Oxford-Hachette French Dictionary: French/English English/French (DICTIONARY)   Le Nouveau Petit Robert: Dictionnaire De LA Langue Francaise   Oxford-Hachette French Dictionary: French-English English-French


 辞書コーナーのわきには、「Vocabulaire Progressif Du Francais」のシリーズなど、これまでアマゾンでしか見たことのなかった、フランス語で書かれた文法や語彙や会話のテキストが、ずらりと並んでいました。

 わたしは、以前からずっと、英語の語彙を増やすうえでとても便利だった「Merriam-Webster's Vocabulary Builder」に相当するようなフランス語のボキャビル本がないか、探していたので、ここのコーナーにあった Vocabulaire と書かれたテキストにはすべて目を通してきました。

 そのなかでは、初心者用、中級者用、上級者用と分かれた「Vocabulaire Progressif Du Francais」シリーズが、ドリル形式になっていて、わたしには、いちばん使いやすそうに思えました。

 また、「Mastering French Vocabulary」は、わたしが持っている「フランス語分類単語集」が、ちょうど英仏版になった感じのもので、単語を整理するのに便利そうでした。

 「Oxford French Cartoon-Strip Vocabulary Builder」は、内容は役に立ちそうでしたが、左ページの漫画のフランス語が活字ではなく、手で書かれた字になっている上に、文字がやや小さめなので、その点は使いづらいと感じました。


   Vocabulaire Progressif Du Francais    Oxford French Cartoon-Strip Vocabulary Builder    Mastering French Vocabulary: A Thematic Approach (Mastering Vocabulary Series)


 他にも、わたしが旅行前に愛用した学習ソフト talk now! シリーズを始め、外国製のさまざまなフランス語学習用ソフトや、わたしも3冊ほど持っていて、当ブログでも紹介しているフランス語のグレイディッド・リーダー「Lectures Cle En Francais Facile」シリーズの各レベルが豊富に揃っていました。

 珍しいところでは、アルベール・カミュ自身が吹き込んだ「L'Etranger」の朗読テープなど、さまざまなフランス語テープも置かれていました。


   Talk Now! はじめてのフランス語    Lectures Cle En Francais Facile - Level 1: Cinq Semaines En Ballon    World Talk 耳で覚える フランス語


 なかでも、もっともわたしの興味を引いたのは、ペンギンの「Parallel Texts」シリーズでした。

 これは、「French Stories/Contes Francais」や「Selected Fables = Fables Choisies」などのDual-Language Book と同じように、見開きで、左ページにフランス語、右ページに英語、という形式になっている短編小説集です。

 数行読んでみましたが、分からない単語にぶつかっても、いちいち辞書を引かなくても、横の英語を見れば分かるので、やはり、この形式はとても使いやすそうです。

 買おうかどうか最後まで迷いましたが、いま買ってしまうと、きっと目前に迫った仏検の重圧に負けて、現実逃避の材料に使われそうな気がしたので、今回は、買うのを思いとどまりました。

 仏検が終わって、多読をする余裕が出来たら、ぜひ使ってみたいと思っています。


   Short Stories in French (New Penguin Parallel Texts)


 一方、辞書コーナーの裏側にある、フランス語のペーパーバックが並んだコーナーに回ると、まだフランス語力の乏しいわたしには、せいぜい、英語のそれとはどことなく趣の異なる美しい背表紙を見つめるほかなく、棚の前で本を探している数人の方たちの後ろを通り過ぎながら、はやく自分もフランス語のペーパーバックが読めるようになりたい、という思いを強くしました。

 さて、4階の洋書コーナーをひと通り見たあとは、3階に降りて、語学コーナーへと向かいました。

 フランス語の参考書は、ふだんから近くの本屋でよくチェックしているので、とくに目新しいものはありませんでしたが、最近に出版されたもののなかでは、「耳から口へのフランス語」が、表紙の帯に國枝孝弘さんの推薦文も入っているように、発音だけに絞った本として、非常によく出来ていると思いました。

 わたしが実際に使用した「CDとイラストで楽しく学ぶ やさしいフランス語の発音」よりも、こちらの方が、発音の独習には、使いやすいかも知れません。きっとすぐに人気が出ると、わたしはにらんでいます。


   耳から口へのフランス語


 語学コーナーでは、韓国語のまえがいちばん人が多く、フランス語はいちばん端の棚で、ちょっとさみしい気もしたのですが、わたしの他にも二人ほどフランス語の参考書を探している方がいらして、一人は学生さんのようでしたが、もう一人は同年代の方で、とても親近感を覚えました。

 「フランス語は国際語として失格」という、例の石原発言の折に、いまは第2外国語にフランス語を選択する学生はほとんどいない、というような報道も目にしていたので、きょう、4階でも3階でも、フランス語のコーナーが予想以上の賑わいを見せていたことに、驚きました。

 でも、たしかに、学生さんよりは、30代40代の方々のほうが多かったという面はあったかも知れません。

 3階をうろついていると、どこからか拍手が聞こえてきたので、Mr.マリックのサイン会が始まったのだろうと思い、気になって会場の入り口まで行ってみると、数台のテレビカメラと、観客の後姿だけが見えました。

 しばらくして2階に降りると、池澤夏樹の「星の王子さま」が大量に平積みされたコーナーがありました。

 わたしも、ちょうど英語版を読み終えたところだったので、パラパラとめくってみましたが、青い小さな文庫本で、400円と値段も安く、日本語なら1〜2時間もあれば読めてしまうくらいの手ごろな分量でした。


 星の王子さま   五感で味わうフランス文学   フランス小説の扉


 他にも、フランス文学のコーナーでは、以前、読んで胸を熱くした「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」の著者のひとりである、野崎歓の「五感で味わうフランス文学」や「フランス小説の扉」が目を引きました。 

 このようにして、4階から1階まで、語学に限らず、さまざまなコーナーに立ち入っては、色とりどりの背表紙から、興味が引かれた本に手を伸ばす、ということをくりかえした数時間は、かなりくたびれはしましたが、至福のひとときでした。

 購入した本のうち、フランス語に関係のあるものついては、読んだうえで後日、感想を書きたいと思います。




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