2008年04月21日

 日常生活で出会うフランス語(シャノアール編)



 33歳でフランス語の独学を始めてからというもの、街で、ちょっとしたフランス語を見かけると、わたしは、それだけで、なんだか、とても幸せな気分になってしまいます。

 あれはたしか、まだ「新リュミエール」でフランス語の文法を始める前のことでした。

 そのころ、わたしは、3ヵ月後に控えたパリ旅行に備えて、「やさしいフランス語の発音」という発音に特化した教材で、フランス語の発音をイチから勉強していました。

 発音とつづり字の関係がだいたい分かるようになってからは、今度は、「ラピッド単語暗記帳」という、単語を耳で聞いて覚える一風変わったCD教材を使って、旅行先で使えそうな単語だけをピックアップして、リオに入れてせっせと覚えていたのでした。

 相棒と、花の都パリの街角を闊歩する自分の姿を想像しながら・・・。



 やさしいフランス語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ



 そんなある日のこと。

 近所のスーパーだか、図書館だかからの帰り道だったと思います。

 いつもの交差点で、信号を待ちながら、ふと、すぐ脇にある喫茶店の看板を目にした瞬間でした。

 あれ、これって、もしかして、フランス語ではなかろうか、と急にひらめいたのです。



 フランス語の綴りの読みかた―正しい発音の出発点



 そこには、大きくカタカナで、シャノアールと書かれていました。

 あれ、ノワールって、たしか、フランス語で、黒っていう意味じゃなかったっけ。

 ということは、シャとノアールの2つの単語で出来ているということだな。

 シャ・・・

 どこかで聞いたことのある響きだな。

 あ、ルシャオーズュードール。

 金色の眼の猫でよく耳にする単語だ。

 うーん、ということは、シャは、猫か。

 chat noir・・・

 あッ、黒猫か!!



 フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD]



 それまで何度となく目にしていた看板でしたが、まさかフランス語だったとは。

 なにせ、avoir の活用も知らず、形容詞が名詞の後ろから修飾することすら新鮮に感じていた、フランス語学びたてほやほやの時代の話です。

 このときの感動といったら、ありませんでした。

 わたしは、家に帰ると、すぐに相棒に、あそこのさ、シャノアールって喫茶店あるじゃない、あれね、フランス語で黒猫という意味なんだよ、さっき気がついたんだ、と息も切れ切れに報告したのでした。

 おそらく、この「シャノアール事件」こそ、わたしが、参考書の中ではなく、日常生活の中で出会った、最初のフランス語だったのではないでしょうか。

 なつかしい思い出です。

日常生活で出会うフランス語(ヴィドフランス編)
図書館で出会ったフランス語(外国語を学ぶ喜び)










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