2008年05月02日
ジェロとパックンとフランス語
ちょっと前になりますが、日本テレビの「おしゃれイズム」という番組に、黒人演歌歌手のジェロが登場したことがありました。
ジェロさんは、お祖母さんが日本人ということで、見事な日本語をお話になります。
わたしは、どうやったら、そんな風に流暢な外国語(この場合は、日本語)がしゃべれるようになるのだろうと、感心しながら、見ていました。
すると、たしか、夢は英語と日本語のどちらで見るのか、という話の流れだったかと思います。
その中で、なかなか興味深い発言がありました。
それは、最近、日本語ばかりしゃべっているので、英語がぱっと出てこない、というものでした。
にわかには、信じがたい話です。
しかし、かつて、これと似たような内容を、パックンが話しているのを聞いたことがあります。
たしか、NHKの「英語でしゃべらナイト」という番組の中だったと思います。
あるゲスト出演者が、パックンに次のような問いかけをした時の話です。
「それだけ日本語が流暢にしゃべれると、普通は、英語はもっとおかしくなってくるはずなんだけれど、君はどうして、いつまでたっても、英語がそんなにまともなんだい?」
記憶を頼りに再現しているので、正確ではありませんが、だいたいはこんな内容だったと思います。
それに対し、パックンは、次のように答えていました。
パックンによると、確かに、ずっと日本語で生活していると、英語の力、とくに、イントネーションが、だんだんおかしくなってくるのだそうです。
そのため、パックンは、この英語番組出演が決まってからは、この番組のためにシャドーウィングをしている、と内幕を明かしてくれました。
とにかく、そうでもしないと、英語独特のリズムやイントネーションが維持できなくなってしまうのだそうです。
わたしは、その話を聞いて、母国語の危うさというか、頼りなさに、驚いてしまいました。
母国語って、その程度のものなんだ・・・と。
いずれにせよ、パックンにせよ、先ほどのジェロにせよ、ずっと日本語で生活していると、英語がおかしくなってくる、という点で共通した認識を持っていることは、たしかです。
これは、フランス語を学んでいるわたしにも、とても興味深いことに思えました。
なぜなら、母国語でさえ、そうなのだとしたら、いわんや、外国語をや、だからです。
そういえば、帰国子女の友人も、すぐに感覚が鈍ってしゃべれなくなってしまう、とよくこぼしていましたっけ。
たしかに、わたしの場合も、同じRFIを聞いていても、継続して聞いていた時と、数週間ぶりに再開した時では、聞こえ方に明らかな差があります。
耳が慣れている時だと、1度聞いただけで、全体として何を言っているかがおおよそ理解できるレベル7まで到達する時がありますが、ちょっと聞かないでいると、すぐにレベル2や3に逆戻りしてしまいます。
やはり、フランス語も、毎日、少しでもいいから、触れていないと、一定の水準を維持できないのだ、としみじみ痛感させられる瞬間です。
それにしても、わたしも、1度でいいから、ここのところずっとフランス語ばかり使っていたから、最近なんだか、日本語が怪しくなってきちゃった、などと嘆いてみたいものです。
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